どうも緋色です。
リベ大の教えで「車は買うな!買うなら中古車!」というのがあります。都会に住んでいる方なら難しくなさそうですが、私のように1人1台というのが当たり前の田舎に住んでいる者にとっては、やはり中古車を買いたいと思ってらっしゃる方が大半でしょう。
また「車はリセールの良い車を一括で買おう」ともありますが、ディーラー勤めの私からすると、不動産のようになかなかリセールの良い中古車に出合うのは難しいと考えています。
「人気の車種で人気のボディーカラーなどを兼ね備えた中古車を選べばいいんでしょ?」と考えてらっしゃる方も居るでしょう。確かにそうです。しかし、そんな車はそもそも中古であっても高額です。(<例>アルファード等)
また仮に出合ったとしても、それが自分の生活スタイルに合った車両であるとは限りません。リセールが良くても実用的でなければ、普段からクルマに乗る機会が多い田舎では不便でしょう。
そこで今回、ディーラー勤めでありFIREを目指している私が、お得で実用的な中古車選びについて解説してみたいと思います。
- お得で、実用的な中古車の探す方法を知りたい方
- FIREを目指している方
中古車を選ぶ際の共通の考え方
まずは、中古車を選ぶ際の共通の考え方を「経済性」と「実用性」に分けて解説します。
経済性の面から選ぶ
FIREを目指す方にとっては「お得な中古車」であることが第一だと思います。
ズバリ申し上げますと、「不人気の車種」の中から選ばれるのが得策です。具体的な車種については後述しますが、例えば不人気のボディタイプの「セダン」の中から選ぶといった具合です。
また、ボディーカラーも「ホワイト」や「ブラック」と云った誰からも無難に選ばれる色よりも、イエロー系やゴールド系などの所謂奇抜で人を選ぶボディーカラーの中から選ぶと良いでしょう。
実用性の面から選ぶ
経済性の面からだけで考えると、「軽自動車」一択のようにも思えますが、実用性の面から考えると必ずしも良いとは限りません。確かに維持費や税金などを考えるとFIREを目指す方にとっては良い選択です。しかし、考えてもみて下さい。ご自分の住んでらっしゃる環境やクルマの使用頻度を――。
例えば、私のように雪国住まいにとっては常識ですが、クルマはほぼ必ず「4WD」を選択しなければなりません。また、私の場合毎日片道60㎞以上高速を運転して通勤しているので、排気量660㏄以下に規定されている軽自動車ではパワー不足ですし、何より、軽自動車はどうしても安全性は普通車に劣ります。耐久性も普通車に劣るので、私のようなシビアな乗り方を軽自動車でしているとトラブルが起きかねません(ちなみに私は【4WD】のコンパクトカーです)。「どうしても軽自動車いい」など条件が限られている方は、多少値は張りますが「4WDのターボ」を選ぶことを検討されるといった、ご自身の使用環境、頻度に合わせた中古車を選ばれることをオススメします。
このように、私のようなクルマが必須の田舎住まいで、FIREを目指す方にとっての中古車選びは「経済性」だけでなく、「実用性」も考慮して選ぶことが重要です。
中古車を選ぶ際の注意点
年式は7~10年落ち程度が目安
余りに古すぎると故障のリスクやメンテナンスや修理時に部品調達が困難になる恐れがあります。「使用頻度が低い」、「走行距離が短い」などの場合は10年以上の車両も候補にあがりますが、初年度登録(※購入した年からではありません)から13年以上の車両は毎年の自動車税が重課税になるので注意が必要です。(よく見ると、18年以上になるとさらに増税ですね(;´・ω・))
出典元:国土交通省
走行距離は8~12万㎞程度までが目安
私のように通勤で毎日片道60㎞以上走るのであれば、もっと低走行の車両を選択すべきかと思いますが、そんな方は稀でしょうから(笑)大体この範囲に入っていれば大丈夫だと思います。年式が7~10年程度でこの範囲の走行距離だったら十分合格でしょう。年式に対してこの範囲よりも極端に多かったり少なかったりしたら、酷使されている車両かメーター交換されていないかを疑いましょう。
修復歴が無いかを確認
「『修復歴』って何?」という方の為に簡単に説明しますと、事故などで、車両に損傷が加わった時に、車両の骨格部位まで損傷が加わった車両のことを云います。車両の骨格部位に損傷があると走行に支障をきたす恐れがあることから、修復歴が無い車両を選ぶようにしましょう。
出典元:カーセンサー
ただ個人的な経験から言いますと、修復歴があったとしても上図の②、③、④、⑧に軽微な損傷程度(※交換を除く)であれば殆ど走行に支障はないので、修復歴の無い車両に比べ価格が落ちている修復歴が有る車両は、場合によってはお買い得なこともあります。
家族形態別中古車選びの具体例
ここでは、家族形態別に具体的な中古車選びの具体例を載せたいと思います。
<例>の価格は本体価格(2021年8月現在)で、ボディーカラーはイメージです。(※カーセンサー調べ)
車両画像の出典元:グーネット
単身者及び夫婦のみ(子供無し)の場合
ほぼ軽自動車一択でしょう。ただし、雪国住まいや山間部にお住まいの方は、4WDやターボ搭載の車両を選ばれることをオススメします。
<例>
車名 | 本体価格 | 年式 | 走行距離 | 排気量 | 備考 |
日産 モコ | 19.8万円 | 2011(H23) | 10.2万㎞ | 660㏄ | 2WD |
車名 | 本体価格 | 年式 | 走行距離 | 排気量 | 備考 |
ダイハツ ムーヴ | 29.0万円 | 2011(H23) | 10.7万㎞ | 660㏄ | 4WD,ターボ |
走行距離が長い方や荷物をそこそこ積まれる方は、コンパクトカーやセダンが選択肢に入ってきます。
<例>
車名 | 本体価格 | 年式 | 走行距離 | 排気量 | 備考 |
日産 ノート | 14.8万円 | 2012(H24) | 10.2万㎞ | 1500㏄ | 2WD |
車名 | 本体価格 | 年式 | 走行距離 | 排気量 | 備考 |
スバル インプレッサG4 | 25.0万円 | 2012(H24) | 8.4万円 | 2000㏄ | 4WD |
夫婦+幼稚園児の子供2人まで
軽自動車でも可能ですが人数が乗るようになる為、ターボ付きの車両がオススメです。また小さい子を載せるときに便利なリヤがスライドドアになっている車両が良いでしょう。
<例>
車名 | 本体価格 | 年式 | 走行距離 | 排気量 | 備考 |
ダイハツ タント | 58.0万円 | 2012(H24) | 8.5万㎞ | 660㏄ | 4WD,ターボ、スライドドア |
スライドドアのコンパクトカーも選択肢に入るでしょう。セダンはちょっと使いにくいと思います。
<例>
車名 | 本体価格 | 年式 | 走行距離 | 排気量 | 備考 |
トヨタ ポルテ | 15.8万円 | 2013(H25) | 8.4万㎞ | 1500㏄ | 2WD,スライドドア |
夫婦+幼稚園児の子供3人以上又は小学生以上の子供2人以上
ここまで来ると、さすがにミニバンでないと厳しくなってくると思います。ただし、アルファードやエルグランドなど所謂高級ミニバンは、基本的に車体価格や維持費が高いので、ノアやセレナなど、ワンランク下のクラスが対象になるでしょう。
<例>
車名 | 本体価格 | 年式 | 走行距離 | 排気量 | 備考 |
マツダ ビアンテ | 49.8万円 | 2012(H24) | 8.1万㎞ | 2000㏄ | 2WD,スライドドア |
まとめ
今回は「FIREを目指す方の為の中古車選び」と題して、中古車を選ぶ際の考え方や注意点を解説しました。
- 不人気の車種やボディーカラーから選ぶ
- 自分の住んでいる環境や使用頻度を考慮して、車種や4WD、ターボを選ぶことも必要
- 修復歴の有無に注意(ただし、場合によっては検討の余地あり)
※中古車は1つとして同じ条件の車両は存在しないので、価格や車種を妥協することも必要です
以上、ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは、また!