どうも緋色です。
FIREを目指す方のオススメ学習本紹介。第5回は「お金が貯まる!家の買い方」です。
(2024/11/20 19:35:39時点 楽天市場調べ-詳細)
著者は浦田健さんという方で、不動産コンサルンタント営んでらっしゃいます。コンサルティングの傍らセミナーや講演会もされていて、「金持ち大家さん」という人気シリーズの著書もあるそうです(読んだことないですけど……(;^ω^))
公式サイトもありますので、ご興味のある方はご覧ください。
そんな浦田さんの著書について今回はご紹介したいと思います。
- FIREを目指している方
- これからマイホームの購入を検討されている方
- 不動産投資に興味がある方
この本に出合ったきっかけ
現在4人家族で両親の実家に居候中の我が家ですが、子供達が大きくなってきて実家が手狭になってきたことや私の長距離通勤による体への負担が悩みになってきたこともあり、数年以内に実家を出ることを検討し始めていました。
ただ、リベ大ではマイホームを購入するよりは賃貸の方が経済的に負担が少なく済むとの話だったので、家に特にこだわりのない私達夫婦は賃貸でも良いかなと思っていました。(実際、上の子が生まれてしばらくはアパート暮らしでしたし)
しかし、賃貸だとなかなか希望通りの物件(4LDK以上が良いのですが殆ど無い)が見つからず、それならば新築よりもお得な中古物件が良いかなと考えていました。
実際にリベ大でも「買うなら中古物件」とされていましたが、どんな物件を買っていいのかが分かりませんでした。そこでまずは勉強しなければと思い「楽天kobo」で検索したところ、本書を見つけたというワケです。
著書の内容を解説
著書は全部で7章構成で、前半は「そもそも家を買った方が良いのか」や「家を買う前に知っておきたいこと」について書かれており、後半は「稼ぐ家を買う」と称して、不動産投資について書かれています。
1章ずつ私の考えや我が家の状況と照らし合わせて、ネタバレしすぎないように解説していきたいと思います。
第1章 「家賃を払うのはモッタイナイ」の間違い
かつての我が家もそうでしたが、アパートなどの賃貸に暮らしていると毎月の賃料が支出の大部分を占めていることでしょう。と、当然のように「同じくらい毎月お金が掛かるんだったら、家を買った方が将来は自分の物になるし得だろう」こう思いますよね?しかし、本書ではまずこの考えが間違いだというとを思い知らされます(笑)
そもそも家を買うとは、
家を買う=自分で購入して自分に貸している(帰属家賃)
すなわち、
「家を買う」ということは不動産投資である
ということだそうです。まずこのことを認識することの大切さが説かれています。
具体例として、購入と賃貸を50年以上住んだ場合のシミュレーションが挙げられていたり、今後の家の過剰供給による持ち家リスクについて書かれていました。著者の言葉をお借りして一言でまとめるのならば、
「今の時代家を買うということは、職業選択の自由や金銭的な自由を奪われ、精神的な豊かささえも手に入れることが難しいのだ」
第2章 日本人を騙す「持ち家洗脳」のカラクリ
第2章では「そもそも、なんで我々日本人は賃貸ではなく持ち家に固執するようになったのか?」について書かれています。
ズバリ、「持家信仰は政府の国家戦略である」とのこと。つまり経済政策なんですね。
戦後の住宅難の歴史から始まり、どのようにして政府が国民に持家信仰を刷り込んでいったのかが書かれています。私もお金の勉強をしていて不思議に思ってました。なんでこんなに結婚して家族持つようになると、周りから「マイホームは?」と訊かれるかと――。今回、浦田さんの著書を読んで疑問が解決しました(笑)
しかしながら著書でも書かれていましたが、高度経済成長期やバブル期のように、
- 生涯を通じて所得が伸び続ける
- 社員の雇用は生涯にわたって保証される(終身雇用制度)
- 地価は必ず上昇を続ける
現代には何一つ当てはまらないんですよね。ここはお金の勉強するにあたって意識していましたが、そんな現代でも持家志向の方が8割以上というのには著書を読んでいて私も驚きました。
現代でも「住宅ローン減税」といったニンジンを国からぶら下げられていますが、この著書を読んだ後はもう少し冷静になって住宅購入について考えられそうです。
第3章 家を買う前に知っておきたいお金の知識
第3章から本題って感じですね。この章についてはリベ大生やFIRE民の方は共感される方が多いでしょう。
著書では、お金の知識の話に入る前に、「本当に幸せな人生とは?」について書かれています。
お金持ちになれば幸せになれるとは限らない
↓
実際はお金を稼ぐために自分の時間や家族との時間を犠牲にしている
↓
その最もたるが家(ローンの為に様々な不満を抱えてしまう)
浦田さん曰く、本当の幸せとは「自分らしい生き方ができるかどうか」「自分の人生を生きられるかどうか」とのことです。
しかし、「本当の幸せの為にはお金や不動産の知識が必要になる」と述べられています。
もう少し具体的に言いますと、お金=幸せではありませんが、お金が無いと以下のようになってしまうそうです。
- 想像力が低下する(ローンのことで頭がいっぱいになり、成長するための思考が出来なくなる)
- 家族(主に子供)の人生の選択肢を狭めてしまう
こうならない為に、「住」に掛かるお金をコントロールする(最終的には0が理想)。
簡単に説明しますと、以下になります。
- 節約する
- お金を生む物(資産)を買う
- 起業または副業をする
- 自分の幸せや豊かさの基準を設け、その為に必要な金額を算出する
この辺りはリベ大生やFIRE民にとっては当たり前のことなので、スラスラと読めました。
第4章 「稼ぐ家」であなたのマネーストリームを実現する方法
この第4章からが、この著書の真骨頂というところでしょう。
「稼ぐ家」の買い方から貸し方、売り方に至るまで、実際に「稼ぐ家」を購入された方を例に丁寧にその仕組みが説明されてます。主なメリットとしては、
- 住居費の削減
- 所得税の軽減
- ライフステージに合わせた住み替えが出来る
といったことが挙げられます。もちろん、買う上での注意点にも言及されてます。
- フルローンで不動産を買わない
- 新築を買わない
第4章は私にとって知らないことが多くあったので大変勉強になりました。しかし、不動産投資には興味はあっても勉強したことが無かったので、理解するのが難しかったです(?_?)将来、お金と時間に余裕が出てきたら不動産投資を学んでみたいです。
第5章 成功率100%、2年で500万円貯める方法
第5章では、そもそもお金持ちでない一般的な人が「稼ぐ家」を購入するためにどうやって資金を作ればい良いのかについて書かれています。
一般人がローンで買うのは当たり前として、そのローンにも「良いローン」と「悪いローン」があると説明されています。
良いローン
- 収益を生む資産を買う為の借金
悪いローン
- 消費(浪費)をする為の借金
じゃあ、その「良いローン」で「稼ぐ家」を買う為に必要な頭金は?ということで、浦田さんは「2年で500万円貯めましょう」と述べてらっしゃいます。この金額だと融資してくれる銀行からの評価が良くなるそうです。
で、肝心の「500万円をどうやって貯めるのか?」についても言及されています。主に節約の仕方についてです。
- 3大支出を減らす(車、保険、家)
- 住居費は収入の1/10以下にする
- 松下幸之助のダム式経営に学べ(恐らく、生活防衛資金の考え方と同様)
リベ大生やFIRE民なら基本的なことなので、スラスラと読むことが出来ました。
第6章 まだ間に合う!ライフステージに合った賢い住まい選び
第6章ではライフステージを4つに分け、それぞれに合った不動産(稼ぐ家)の選び方についてこちらも具体例を挙げながら解説されています。
- 独身期・・・・・・現金で収入不動産を買う
- 新婚期・・・・・・収入付きの住宅を買う
- 子育て期・・・・・2世帯型の戸建賃貸の片方に住んで、もう片方を貸す
- 子育て終了期・・・2世帯型の戸建賃貸を両方貸すか売却して、住み替える
我が家は現在③の時期なので特に③を何回か読み返しましたが、不動産投資が未経験なのと、具体例として挙げられた方の場合を見ても、ウチの様な田舎ではなかなか借り手が見つからないだろうなと難しく感じてしまいました。
また、初めて不動産投資についても言及されていて、物件の見つけ方や融資の受け方についても解説されていましたが、やはり未経験の私にはハードルが高く感じました。
第7章 本当に賢い「お金の借り方・返し方」8ヵ条
最後の第7章では、不動産を買うときにどのような「良いローン」を組めば良いのかについて、「お金の借り方・貸し方」8ヵ条が挙げられています。
- 家を買う為のローン3種の違いをおさえる(住宅、アパート、事業)
- 住宅ローンで借りられる額と借りていい額は違う
- 親からの援助は遠慮なく受ける
- 頭金は2割用意する
- 団信保険に加入したら生命保険は即解約
- 固定期間選択型で波に乗る
- 元利均等か元金均等かはシミュレーションする
- 繰り上げ返済は「期間短縮型」で行う
最後の項目も不動産投資のみならず、金利のこともまだまだ勉強不足なこともあり、理解するのが難しかったです。(知らない単語が多い……(;´Д`))不動産投資の前に金利のことも勉強しないとですね。
総評
気軽に「マイホームを買う場合どのようにすれば良いか?」という基準で選び読んでみましたが、章の前半と後半で理解度の差が顕著でした。特に後半は不動産投資の話が殆どなので、別の本で勉強してから読んだ方が良いと感じました。
しかし、前半はリベ大生やFIRE民であれば共感出来ることも多く、「なぜ安易に家を買ってはいけないのか?」がより深く理解出来たので、読んで損は無いと思います。
最後に、あとがきで浦田さんが述べられていたのですが、実際に「稼ぐ家」を買うことよりも買った後の方が重要だと述べられていました。不動産投資は買った後のリフォームや管理の知識が必要なので大変だが、株式やFXに無い、努力次第で運用効果を良くすることが出来るのが魅力なのだそうです。
私も将来もう少し時間とお金に余裕が出来たら、不動産投資に挑戦したいと思わせられるほどの良書でした。
(2024/11/20 19:35:39時点 楽天市場調べ-詳細)
今回は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
では、また!