2020年度中に先行スタートしていた子供達のジュニアNISAに加え、いよいよ2021年から私達夫婦のつみたてNISAが始まりました。この記事では、実際に毎月購入している投資信託の銘柄について、語っていきたいと思います。投資信託の銘柄選びに迷ってる方のご参考になれば幸いです。
我が家では、「インデックスファンド(投資信託)」を毎月購入することにしています。経緯については以下の記事でも触れていますが、銘柄の話の前に、もう少し掘り下げていきたいと思います。
まずはインデックス投資のまとめ
まずは、中田敦彦さんの動画や山崎元さんの著書で、私がインデックス投資について学んだことをまとめたいと思います。
インデック投資とは、
市場全体に分散して投資する方法(TOPIXなどの指数に連動する投資方法)
メリット
- 投資信託(インデックスファンド)であれば、1口購入するだけで、その銘柄が連動する指数全体(市場全体)に投資することと同じなので、手軽に分散投資出来る
- 個別銘柄に比べ企業分析が不要な為、売買や管理が容易である
- 指数連動の為、運用コストが低く抑えられるので、信託報酬などの手数料が安い
大まかですが、このようなメリットがあります。しかし、良いことばかりではありません。
デメリット
- 年利3~7%と少ないリターンなので、長期に渡って運用しないと資産が増えない
これですね。なので、若いうちから少しずつでも投資をしていくのが良いです。私が子供達の学資保険を、元本割れしてでもジュニアNISAに変えた理由の一つがこれです。もちろん、私や妻も将来の為に長期運用を始めています。
どんなインデックスファンを買ったら良いの?
全世界株式、全米株式それぞれの利点
では、どんなインデックスファンドに投資するのが良いのでしょう?ここでオススメなのが「全世界株式」と「全米株式」です。それぞれの利点を挙げていきます。
全世界株式
- 全世界株式だけあって、全世界にリスクを分散することが出来る
- 時代とともに変化する世界情勢により、その時代時代で、最も成長する国に漏れなく投資出来る
全米株式
- 長期に渡って、右肩上がりに成長を続けている
- 先進国の中で唯一人口が増加している
- 金融の法整備がしっかりしている
- 配当の金額、回数が多い
- イノベーションが起こりやすい土壌がある
で、どっちが良いの?
はい。ぶっちゃけ、どちらを選んで頂いても構いません(笑)でも判断要素は要りますよね。では、ちょっと比較してみましょう。
ごもっともです。全世界って付いている時点で分散されてるだろうと想像出来ますよね。以前の記事でご紹介した山崎元さんの著書、「マンガでわかる シンプルで正しいお金の増やし方」では先進国株式6、国内株4の割合で保有を勧められていましたが、全世界株式ですと、新興国株にも分散していることになりますので、リスク分散の面では最適解だと思います。(図1参照)
また、その時代で最も時価総額の多い国に、資金を割り振るように自動的にポートフォリオが調整されるので、自分でリバランスする必要がなく(株式以外は別)、山崎元さんのおっしゃる通り、ほったらかしで投資するのに向いているでしょう。
図1
出典元:三菱UFJ国際投信
では、全米株式は全世界株式と比べて何が良いの?
確かに、リスク分散の点では全世界株式に劣るかもしれません。しかし、アメリカは上記の利点で述べた項目を唯一満たしている国、言い換えれば、現時点で今後も安定して成長が見込める唯一の国です。また、図1のポートフォリオを見るとおり、全世界株式でも約6割がアメリカに投資していることが分かります。以上のことから、全米株式でも十分にリスク分散をしつつ、一国に集中することによって、全世界株式よりも効率的良くリターンが見込めると言えるでしょう。
緋色はどこに投資しているの?
そうですよね(笑)結論から言えば、両方買っています。正確に言うと、私と妻は全米株式、子供達は全世界株式に投資しています。理由は、
- 私たち夫婦の分は成長著しいアメリカに投資して、効率よくリターンを得たいので全米株式
- 子供達の分は将来の教育資金にしたいので、なるべくリスクの少ない全世界株式
このように考えているからです。
具体的に買っている銘柄は?
我が家で購入している投資信託は以下になります。
緋色・・・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
妻・・・・楽天・全米株式インデックス・ファンド
子供達・・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
この3つです。夫婦で全米株式の銘柄が違いますが、これは完全に好みの問題ですね。2銘柄ほぼ同じ値動きをしますが、私の場合は、全米株式よりも直近の成績が良かった、S&P500に投資するようにしています。
S&P500とは
米国で最も代表的な株価指数です。500銘柄で構成され、アメリカ市場全体の動きを表す指数とみなされています。S&P500指数に直接連動している運用資産と、S&P500指数を運用の比較対象としている資産はあわせて7兆ドルを超えると言われており、最も影響力の大きい株価指数の一つだと言えるでしょう。1923年に算出が開始されましたが、500銘柄・日次ベースで指数を算出する現在のスタイルが確立されたのは1957年3月です。
引用元:SBI証券
我が家は楽天証券で投資信託を毎月購入していますが、SBI証券で投資信託を購入される方は、SBI証券でのみ購入出来て、eMAXIS Slimよりも信託報酬の安い(純資産はeMAXIS Slimの方が多い)、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」も選択肢に入るかと思います。
他のつみたてNISA対象商品の中から選ぶのもアリ
色々述べましたが、「先進国や新興国別に、別に投資したい」、「債券などもバランスよく取り入れたファンドに投資したい」このような方もいらっしゃると思います。そういった場合の銘柄選びは、金融庁が定める「つみたてNISA対象商品」の基準になっているかで選ばれるのが良いと思います。
つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています。
投資対象商品
長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
○例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの
- 販売手数料はゼロ(ノーロード)
- 信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
- 顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
- 信託契約期間が無期限または20年以上であること
- 分配頻度が毎月でないこと
- ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと
出典元:金融庁
要するに、簡単にまとめると、「金融庁が選んだ、手数料が安く、広く分散された優良なファンド」なワケです。現在約6000本ものファンドのうち、つみたてNISA対象商品は193本(2020年12月23日時点。内7本はETF)です。
この中から選べば、大きな失敗は無いかと思います。もちろん、我が家で購入している銘柄も全てつみたてNISA対象品です!
アクティブファンドはダメ?
ここまで触れていませんでしたが、インデックスファンドとは別にアクティブファンドというものもあります。軽く説明しておきますと、
アクティブファンドとは
指数を上回るリターンを目指して、積極的に投資をするファンド
インデックスファンド(指数に連動)を上回ることを目指すので、上手くいけばインデックスファンドよりも大きなリターンを期待できますが、運用コストが高く、指数よりも成績が下回ってしまうリスクがあります
私はアクティブファンド自体はあまりオススメしません。理由は、ほとんどのアクティブファンドは長期運用の成績では、インデックスファンドよりも成績を上回っていないからです。
しかし、私は買ったことがないであまり詳しいことは言えませんが、2019年の「投信ブロガーが選ぶファンドオブザイヤー2020」で、アクティブファンドの「ひふみ投信」と「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね」がそれぞれ10位以内にランクインしていますので、こういった銘柄をポートフォリオに加えることは悪くないかなとは思っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?これらの手法で、じっくりと長期で投資をし、しっかりと資産を増やしてFIREを目指しましょう!それでは最後にまとめです。
つみたてNISAで購入する銘柄はつみたてNISA対象商品の中から選ぶ。特に全世界株式か全米株式に投資するインデックスファンドがオススメ!
※投資はあくまでも自己責任です。しっかり勉強してから始めましょう。
今回は以上です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。