はい。今回はタイトル通りの長い苦労話をしてみたいと思います。
NISAからつみたてNISAへ変更した理由
前回の記事より、本格的にインデックス投資を始めることにしましたが、それを思い立ったのが2020年の初夏だったので、固定費の見直し、楽天経済圏への移行とともに準備を始めました。
私は今までSBI証券のNISA口座で取引をしていました。そして妻も、以前から私の勧めで、ゆうちょ銀行のNISA口座で投資信託を購入していました。(妻の場合は当時証券会社で口座を持っていなかった為、以前から付き合いの有ったゆうちょ銀行で購入していました)
この時にNISA口座からつみたてNISA口座への変更、及び楽天経済圏にに移行するために、楽天証券でつみたてNISAの口座を開こうとしていました。
そもそも、NISAからつみたてNISAへ変更する理由は、
- NISAよりもつみたてNISAの方が、非課税枠が年間40万円になってしまうかわりに、20年もの投資期間が有る為、使える非課税枠が800万円と多い為(NISAは年間120万円で5年間なので、600万円の非課税枠)
- つみたてNISAではほぼ投資信託しか買うことが出来ないが、投資信託の方が、ETFよりも長期運用での複利効果が大きい為
- 毎月、一定の額で投資するときに、100円以上1円単位で購入できる投資信託の方が買い易いと判断した為。(ETFは1株いくらという感じなので、端数が余ってしまう
以上3つが長期のインデックス投資と相性が良いと判断したので、NISAからつみたてNISAへの変更をしようと考えたのです。
NISA口座の金融機関の変更が大変だった……
しかし、ここで問題が発生します。
楽天経済圏に入る為に、夫婦共々楽天証券でつみたてNISA口座を開設しようとしていたのですが、NISA口座は1人1口座の制約があり(NISAとつみたてNISAの併用も不可)、金融機関の変更届をしなければならなかったのです。具体的には、
- 「非課税管理勘定廃止通知書」をSBI証券と、ゆうちょ銀行それぞれに発行してもらう為に、まずは金融機関変更の依頼をする
- 「金融商品取引業者等変更届出書」がそれぞれの金融機関から届くので、必要事項を記入後に郵送する
- それぞれの金融機関から「非課税管理勘定廃止通知書」が発行されるので、それを楽天証券に郵送する
これらの段階を経て、やっと金融機関の変更が出来るのですね。
でも、何としてでも楽天経済圏に入って少しでも得しようと考えていた私は、何とか頑張って少しずつ手続きを進めていきます。まずは私はSBI証券には電話、妻にはゆうちょ銀行の窓口での手続きをお願いしました。また、この間に妻の楽天証券の口座開設もしてもらいました。また同時に、楽天証券とのお得なマネーブリッジが出来るように、楽天銀行の口座開設もお願いしました。(私の場合は銀行口座開設とマネーブリッジは既に済ませていました)
マネーブリッジとは、
楽天銀行口座と楽天証券口座を連携させることにより、いままで以上にシームレスな資金移動が可能となるサービスです。
信用取引をご利用のお客さまは、取引の際に発生した不足金や信用保証金維持率を一定以上に保つために自動振替をおこなう『投資あんしんサービス』もご利用いただけます。
さらに、普通預金金利への優遇金利適用や、楽天証券での所定のお取り引きごとに楽天ポイントを獲得することができます。引用元:楽天銀行より
はい。こんなツッコミが来ると思います(笑)結論から言うと全て売却しました。もともと貯金の鬼だった妻に、ただ金を遊ばせておくのがもったいないからと投資信託(JP4資産バランスファンド:成長コース)を買うのを勧めていました。そんな私が言うのも何なんですが、インデックス投資をするために色々と勉強した結果、「全世界株式」か「全米株式」の投資信託を買おうと考えていました。しかし、妻が買っていたJP4資産バランスファンドは、国内外の株式の他に債権の割合が多いバランスが型だったのと、そもそもゆうちょ銀行には全世界株式や全米株式の投資信託がなかったというところに不満を感じていました。なので、妻に売却してもらうことにしたのです。
はい。こんなツッコミも聞こえてきますね(笑)確かにそうです。しかし、これにはゆうちょ銀行の投資信託に不満を感じていた以外にも、3つの時期が重なったのが関係しています。この時期は以下の状態でした。
- 新型コロナウィルスによる株価暴落から回復していて利益が出ていた
- アメリカ大統領選挙が11月に控えていた
- 自民党総裁選が直前に控えていた
①について。2021年3月現在の今もそうですが、昨年の2020年冬頃から世界的に新型コロナウィルスが猛威を振るっていました。春頃になるとその影響はさらに大きくなり、株価は歴史的な大暴落をしていました。この時私の保有していた個別株や妻の投資信託も大きく値を下げていました。妻の方は40万円くらいの含み損があったと記憶しています。しかし夏頃になると、ワクチンへの期待やさまざまな経済対策により随分と株価が回復し、20万円ほどの含み益が出ていました。
このまま保有することも妻と一緒に考えましたが、そこへ②、③と、経済に大きな影響を与える国の指導者を決める選挙が迫っていました。私は経済の専門家ではありませんし、ただの素人個人投資家ですから、この先株価がどうなっていくか不安に思っていました。
そこに、NISA口座の金融機関の変更です。2020年も妻共々NISA口座で既に投資をしていたので、2020年度中はNISA口座の変更が出来なくなっていたのです。
NISA口座は、金融機関を変更したい年の1月1日~9月30日の間に、その年度分の枠を1円でも使うと、その年度中には金融機関の変更が出来なくなります。10月1より翌年からのNISA口座の金融機関を変更することが出来るようになります。
そこで、ここは一度利益確定しようと売却することにしたのです。2020年度中はまだNISAの非課税枠が残っていましたが、その枠では買わず、翌年の2021年から全世界株式か全米株式の投資信託を買うのに使おうと妻と話し合って決めたからです。(売却を決断したのが2020年の8月中旬で、実際に売却したのが9月初旬でした。因みに私は2020年度中は、自分の残ったNISAの非課税枠でスイングトレードを軽くやっていました)
上記のメモにもあったように、10月1日より翌年からのNISA口座の金融機関の変更が出来るようになります。なので10月に入ってすぐ、先に述べた通り、妻と一緒にNISA口座の金融機関手続きを進めていくことにしたのです。
ジュニアNISA口座の開設も同時進行で大変だった……
このように、私達夫婦のNISA口座の金融機関変更(共に楽天証券に変更)及び、NISAからつみたてNISAへの変更までの手続きも結構大変でしたが、ここに追加で、別の手続きも同時進行でやっていました。そう、2人の子供達の「ジュニアNISA」口座の開設です。以前の記事で固定費を見直しの話の時に、子供達は「学資保険」に入っていました。
ジュニアNISAについては以前から知っており、口座開設も検討していましたが、学資保険に入っていたのと以下の理由から見送っていました。
- 子供達がそれぞれ18歳になるまでに基本的にお金を引き出せない。(※災害時など緊急を要する場合へ別)
- 口座を廃止すればお金は戻って来るが、その場合は非課税となるはずだった売却益や配当金に遡って課税されてしまう
この他にも通常のNISAのようなデメリットが他にもありますが、概ねこの2つの理由がジュニアNISAの口座を開くのをためらわせていました。
そんな時にネットニュースで「ジュニアNISAが2023年末で廃止になる」という記事を見つけたのです。その中身を読んだときに私の考えが変わりました。記事の内容を簡単にまとめると以下になります。
金融庁の利用調査でも、NISAやつみたてNISAに比べ不人気であるが故、2023年末で廃止が決定
↓これにより
2024年以降は子供が18歳未満で引き出しても課税されない
↓つまり
事実上、長期の資金拘束が無くなり(※2023年末までは拘束されます)、一気に使える制度に!
廃止により一気に使えるようになったのは何とも皮肉ですが、これはチャンスだと思いました。ジュニアNISAは1人あたり年間80万円分を非課税で運用出来るので、2020年から始めても2023年までの4年間で320万円分も非課税で運用出来るのです。
しかも、私に夏のボーナスが入ったり、妻の投資信託の売却した直後だったので、資金もありました。しかし冷静になって考えてみると、新型コロナによる株価の大暴落を経験したので、2020年度の非課税枠160万円分(子供2人分)、全て投資してよいものか迷ったのです。
それでも、今までインデックス投資のことを勉強していきたことを思い出し、「子供達がまだ幼いので、将来お金が必要になってくるまで長期でガッチリホールドしていれば、資産は増やせるはずだ」と判断したのです。
決断した後の行動は早かったです。すぐに子供達の学資保険を解約し、子供達名義の楽天証券でジュニアNISA口座を開設しました。
口座開設の過程については長くなるので割愛しますが、証券口座だけでなく銀行口座も新たに必要だったので、子供達の楽天銀行口座も同時に開設しました。これは、証券口座に入金するのに便利なリアルタイム入金を利用したかったからです。
リアルタイム入金とは、
リアルタイム入金とは、振込時の手数料が無料で、振込後、リアルタイムに楽天証券の預かりに資金が反映される大変便利な入金方法です。ぜひ、ご利用ください。
※リアルタイム入金には、提携金融機関でのネットバンキングの契約が必要です。
引用元:楽天銀行より
子供達のジュニアNISAも無事開設し、いよいよ取引開始!……その前に、ジュニアNISAで取引する際の注意点も述べておきたいと思います。
まず、子供名義の証券口座へ(未成年口座)入金するのですが、このとき、未成年口座への入金は本人名義(子供名義)の銀行口座からじゃないと、贈与税などの課税がされてしまう可能性があります。なので、自分の銀行口座から子供名義の未成年口座に入金するときは、一旦、子供名義の銀行口座を経由しなければなりません
さらに、ジュニアNISAを利用する場合は、未成年口座から、ジュニアNISA口座に資金移動もしなければなりません
(※ちなみに、未成年口座はマネーブリッジが利用出来ないので、お得にはなりませんね)
ちょとややこしいですが、これは覚えておきたいことです。
さて、これでやっと2020年度中に一足先に子供達のジュニアNISAで投資を開始することが出来ました。最初は様子を見ながら少しずつ投資信託を買っていましたが、年末に一気に140万円以上を投資して、2020年度のジュニアNISA枠を使い切ったのでした。
そして、いよいよ2021年の年明けから、私たち夫婦のつみたてNISAでも、本格的にインデックス投資をスタートしたのです。
まとめ
今回はだいぶ長文になってしまいました。ここまでお読みになると、
なんて感想を持たれる方が大半だと思います(笑)
それでも私はやって良かったと思っています。お得で便利になりましたので。
それでは、大変だった点や良かった点を補足を含めて、まとめたいと思います。
- NISA口座の金融機関やつみたてNISAへの変更は1年ごとに可能。ただし手続きに手間がかかる
- ジュニアNISAが2023年末で廃止になる影響で、とても使い易い制度になった。残りの3年間(2021年現在)で、18歳未満の子供1人につき、最大240万円分(年間最大80万円)の非課税枠で投資が出来る
今回は以上になります。ご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂いて、ありがとうございました。
それでは、また!